少し真面目に年金のことを考えてみた

早期退職を考えた場合、「いつまでにいくら貯めるか?」と同時に気になるのが「年金がどのくらいもらえるのか?」だと思います。

 

さすがに年金を全く当てにせずに老後の計算が出来る人は稀だと思います。

若い頃は粋がって

「はっ!いくつまで生きれるかも分からねーのに年金を払うなんて馬鹿らしい」

等と言っていても、老後がリアルに近づいてくると

「うっかり長生きしてしまったらどうしよう…」

と、ちらっとでも考えてしまうかと思います。

長生きはすればするほど資金が先細るチキンレースのようなもの。しかも「やばい!」と思ったときには介護だ医療だと出費こそ増えるものの、もう一度金を稼ぎ出すのは難しいです。

 

そんな時に役に立つのは、やっぱり 国民年金&厚生年金 です。

毎月決まった掛け金を60歳までかけておけば、その後は一生涯一定のお金がもらえるんですから。

「どうだ明るくなったろう」と札束を燃やせるような人以外は損しない制度だと思います。

こちとら「暗くて老後が分からないわ」とぼやいてるのに、全く成金というやつは…

 

 

今日は脱線が長くなってしまいました。

Googleで「年金 いくらもらえる 計算」などのキーワードで検索すると、いくつか年金シミュレータが出てきます。

それを元に、自分が令和3年末(2021年12月)で退職し、国民年金はそのまま60歳まで払い続けた場合のシミュレートをしてみました。

詳しいことは伏せますが、大凡130万円/年もらえるらしいとの結果が出ました。

国民年金は満額収めても77万円/年ほどなので、それ以上の上積みは厚生年金によるものということになります。

これを見ると、30年近く勤めてきた甲斐があったという気がします。

 

実は退職時期を細かく変えながらシミュレートしてみたのですが、早く退職すればするほど余分に資金が要る(当たり前ですが)のが如実に分かりました。

例えばですが、48歳までに6000万円を貯金して退職し、18万円/月 消費して100歳まで生活できたとします。

では3年早く45歳で退職する場合、貯金はいくら必要でしょうか?

月に18万ということは年間216万円、3年で648万円となるので貯金が6648万円あれば同じ生活を送れるかというと言うと、出来ません。

大凡7000万程度必要となります。

3年の間に積み重なる厚生年金が大きく作用してくるんです。

これほど、年金の力は大きいのです。

無論、国民年金も収めておかないと減額されてしまいます。

「そんなこと言っても早死したら損じゃん」という声も聞こえてきそうですが、何度も言いますが

「老後はチキンレース」です。やばいと思ったときにはもう取り戻しがつかないんです。

よっぽど不労所得の当てがあるか、うなるほど資産があるか、余命の管理に自身がある方以外は万が一の保険と思ってかけておくほうが無難です。