平成の終わりに
今日をもって平成の時代が終わります。明日の午前零時からは元号が「令和」に変わります。
私は一度だけ、昭和から平成に変わる改元を経験しましたが、当時は世間に対して斜に構えることが格好いいと思っていたような生意気な子供でしたので、式典やイベントの記憶がほとんどありません。
こんな大きな政(まつりごと)だったんだなと、今回初めて知ったようなことも多いです。
ただ、今一つだけ心から思っていることがあります。
こんなに平和に改元の日を迎えることが出来るって素晴らしい。
当時は昭和天皇の崩御の報道から始まり、世間は自粛ムード一色でした。改元は決してめでたい行事ではなかったのです。
それに比べて今は、まるでお祭り騒ぎのように新しい元号を迎えることが出来る。
別に一緒になって浮かれろとか、皆も祝えと言いたいわけではありません。そんなことは人それぞれなので、斜に構えて我関せずでも良いと思いますし、感極まって皇居まで繰り出す人にも私は何も言いません。
慌ただしく、殺伐とせず、まさに平成の名のとおりに粛々と時代の移り変わりを見届けられることがありがたいと思っているのです。
実際には、裏方ではSEの方たちが直前まで元号更新の対応をされていたのでしょうが。というか自分も何件か似たような対応を去年末からしていたのですが。
けどそれも、ある日突然改元の準備をしなければならないことに比べれば、かなり労力が違うと思います。
一部、生前退位や事前の元号公表が気に食わない人もいたようですが、自分の思想だけでなく、少しは世の中の都合も考えていただきたいものです。
………私も数年前に退職の意を伝えるべきでしょうか。