梅雨の楽しみ

梅雨の日に、水を張った田んぼにしとしと落ちる雨音に混じって届いてくるアマガエルの声を聞きながら昼寝をするのが好きです。

それが平日の昼間に出来るなら、それだけで早期退職する価値があると思うほどです。

ザァァという静かなノイズと、アマガエルの甲高い声のコントラスト。どこか遠い時代にタイムスリップしたんじゃないかと思うほど引き込まれます。

まあ、外を見るとそれなりに近代的な建物が見えるのですが。

 

会社の同僚はこういう風流が解せない人ばかりなようで、ヒバリが鳴けばうるさいと言い、セミが鳴けば喧しいといい、そのくせ鳴き声が聞こえないと「今年は異常気象か?」と言います。

そんなにうるさいですかね。私は大して気になりませんが。

 

今の場所に移り住んだ頃は、雨の夜ともなればカエルの大合唱で、風呂に入っていると反響音で頭が痛くなるくらいでした。その頃はさすがに喧しいと思いましたが。

しかし畦をコンクリートで固めてしまい、徐々に周囲に家が増えてくるにつれ、カエルの声も随分大人しくなりました。今なら窓を開けて寝ていても気になりません。

 

私は人よりかなりのんびりしてるんでしょうかね。だから周囲の物音もあまり気にならないんでしょうか。

以前も書きましたが、確かに小さな頃から「マイペース」と言われ続けて育ちましたが…今はかなり周囲に合わせて行動しているつもりなんですがね。人の目も気になって仕方がないし。

 

ああ、だから私自身に危害を加えてこない自然界の音は気にならないのかな?