バイクと私 #5(苦闘編)

前回は、遂に自動車学校に通いだしたところまででした。

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ここで一度、私の持っている免許を紹介しておきます。とはいっても、

 普通自動車免許(8トン未満)

のみです。

自動車運転歴は20年ちょっとと、原動機付自転車 4ヶ月ほど。

ちなみに車はずっとオートマで、MT車は(仕組や操作方法は忘れてはいませんが)教習車以外乗ったことがありません。今更運転できる自信もありません。

取ろうとしている免許は前回書いたとおり

 普通自動二輪車免許

です。

これがあれば400ccまでのバイクの運転が可能になります。

 

普通自動車免許を持っているので学科教習はほぼ免除で、安全教習のビデオを見るのが1時間。

あとは技能教習が 第一段階、第二段階を合わせて17時間、それぞれの段階の見極めが1時間ずつと、卒検です。

 

そして遂に、最初の技能教習の時間がやってきました。あいにくの小雨模様だったのを覚えています。

私が、原付スクーター以外のエンジンがかかったバイクに初めて跨った日。自らハンドルを握り、スロットルを開いた日。

そして初めて乗ったバイクは、HONDA VFR400K

間近で見ると想像以上に大きい。そして重い。そして、エンジンの音がイカツイ。

少しスロットルを開くと「ぎゅおおおおおん!」と爆音が轟きます。タコメーター(エンジン回転計)の針が一瞬で5,000回転を越えます。

いや、ありえないだろ・・・普段乗ってる車なんて2,000回転くらいで走ってるんだぞ。

私も若ければ高揚感を感じられたのかもしれませんが、不惑を過ぎて枯れ始めた身には恐怖しか感じられませんでした。

 

教習1時間目は、外周路をぐるぐる回るだけだと思います。

何故「思います」なのかと言うと、実はこの日、ほとんどバイクを走らせることが出来ませんでした。

ギヤとクラッチの役割は理解はしてるのですが、車とは真逆(車は左脚でクラッチを、左手でギヤを操作するのに対し、バイクは左脚でギヤ、左手でクラッチ)だし、スロットルを少しひねっただけでものすごい勢いで爆走してしまうような気がして、恐怖でクラッチを繋げることも出来ません。

結果、クラッチが繋がり始めるとスロットルを戻してしまい、エンスト。そして立ちごけ

見かねた教官が私を後ろに乗せて、こんな感じで走るんだと外周路を走ってくれました。

 

ちなみに私が通った自動車学校は自動二輪教習もマンツーマンでした。都会で受講者が多いところだと、受講者数人のチームに教官が一人付くだけらしいですね。

もしそんなところだと、私は落ちこぼれコースまっしぐらだったと思います。

 

そんな散々な教習1時間目が終わり、早速次週の予約を取ろうとしたのですが、既に埋まっているとのことでその次の週となりました。

小さい自動車学校だったからかもしれませんが、1時間こなさないと次の予約を入れさせてもらえないのです。

おまけに平日はほぼ通えませんから、次週が無理ならまるまる2週間先と、どうしても間隔が空いてしまいます。これも後々苦しめられることになりました。

 

ただまあこの時は「初めて大きなバイクに乗った」という高揚感いっぱいで、次の教習まで待ち遠しい!という感じで家路につきました。

帰りの車の中で、全身汗びっしょり、喉がカラカラに渇いていることに気づきました。

おまけに左手もなんだか変です。どうやらクラッチを握りすぎて握力が無くなってしまったようです。次の日、猛烈な筋肉痛に苛まれることになりました。