バイクと私 #8(反復練習編)

前回は、教習所での内容を少し紹介しました。

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先に言いますと、初日にいきなり躓いた以外はそれなりになんとかこなせまして、最終的には1時間の補習(初日の分)だけで無事卒検までたどり着けました。

ただ、黙って自動車学校に通って規定時間バイクに乗ってるだけで大丈夫だったかと言うと、多分そうではなかったと思います。

 

実は私、クランクだS字だ急制動だの前に、クラッチ操作がなかなか身に付かずに困りました。

右手でスロットル(アクセル)を一旦戻し、左手でクラッチを握って切り、最後に左脚先でギヤを操作し、右手と左手でスロットルとクラッチを徐々に戻して動力を繋ぐ。

頭では分かっているのですが、手足の動きが付いてこない!

車(MT免許)を取った時は、最終的にシフト操作が楽しくて仕方なかったと言うのに、何という体たらく!

上手な人は上記動作をほとんど一瞬で行うのですが、同時に行おうとすればするほど手足がわけのわからない動きを勝手にします。

右手につられて左手もひねってみたり、左脚がどういうわけか明後日の方向に向いて動いたり。

 

なので最初は、頭で考えながら順番に動作をしていました。

1.右手でアクセルを戻す。

2.次に左手を握ってクラッチを切る。

3.左脚先でギヤを上げる。

4.右手を少しひねってスロットルを開き、

5.左手を徐々に戻してクラッチを繋ぐ。

嘘でも大げさでもなく、声に出して「1,2,3…」とやってました。流石に小さな声でしたが。

 

それでもまだ上手くいかないので、通勤途中の車の中でも練習をしていました。

車はトルコンATなのでギヤ操作はありませんが、シフトアップのタイミングに合わせて右手や左手、左足をパタパタ動かして。

減速時もシフトダウンに合わせて同じようにパタパタと。

 

それ以外にも、教習所に通えない間は徹底してイメージトレーニングをしていました。

段々とバイクの重さも身に沁みついてきたので、「この感覚じゃまた曲がりきれなくてコケるな」とか、「もうちょっと強くブレーキをかけないと止まれないかな」とか。

やや大げさに言えば、乗っていない時もずっとバイクのことを考えていました。

 

というのも、以前も言いましたが予約を連続で入れることが出来ず、教習の間隔が早くて一週間、長ければ2週間以上平気で空く状態だったので、とにかくバイクの感覚を忘れたくなくて必死だったんですね。

年末年始なんか、教習所が一足先にお休みになってしまったせいで、3週間も乗れませんでしたから。

最初の頃こそ、乗れない時は原付や自転車で練習したりもしていたのですが、重量が全く違うせいか返って調子を崩してしまい、結局イメージトレーニングだけになりました。

 

逆に、教習所まで原付で通うと凄く調子が良い日が続いたので、段々と車ではなく原付で移動するようになってきました。

そういえば、車の免許を取った時もそんなゲン担ぎをしていたなぁと思いだしたり。

 

そんな苦労を人知れず重ねていたのですが、今はギヤ操作も「1,2,3…」と数えなくてもほぼ同時に行えるようになってきました。

卒検の頃はまだちょっと怪しかったですけどね(笑)

なので、「興味あるけど、難しそうだしなぁ」と思われている方がもしいらしたとしたら、「バイク免許なんか簡単だ」とは言えませんが、「根気があれば大丈夫ですよ!」と言いたいです。