重要なのは今よりも…

 

うちは朝刊を定期購読しているのですが、メインで読んでいるのは母で、私は新聞の連載小説か、テレビ欄くらいしか見ません。

個人的には新聞要らないな…と思うこともあるのですが、まあ今回の本筋はそこではなくて、ふと目に止まった、普段は読まない人生相談についてです。

 

相談内容はこんな感じでした。

「趣味と言えるようなものがなく、友人とも話が合わないので辛いです」

なるほど、趣味はなくても友人はいるのですね?それで十分じゃないですか?と私は思うのですが、それは置いておいて。

それに対する回答が、次のようなものでした。

「今、何も趣味がないなら、お金を貯めておきなさい」

「どんな趣味を持つにしてもお金がかかります。将来どんなことに興味が出るか分からないなら、それに備えてお金を蓄えておけば安心ではないでしょうか」

別にこの言葉に感銘を受けたというわけではないのです。ただこの言葉を見た時に、「自分は自然とそのことをやっていたな」と思ったのでした。

 

私が確固たる意思を持って貯蓄に励みだしたのは、僅か1年前のことです。

3年で800万前後貯蓄を増やせば、退職金と合わせて1,000万円程度の資産が出来る。それと今までの貯金を合わせれば、もう仕事をしなくてもホソボソと生活していけそうだ、と気がついたわけです。

しかし3年で増やそうとしている資産は、言っても僅か1,000万円。もちろんこれっぽっちでは50歳手前から無職のまま生活できる訳がありません。

その時点で重要だったのは、何も考えていない頃に貯めていた貯金額。これがあったから「3年」という目処が立ったわけです。

それがなければ、10年ほどは仕事を継続してひたすら蓄財に励むしかなかったかもしれません。10年と言えば、定年よりちょっと早めに退職した程度でしかないです。

 

誰かに言われたわけでもないまま、「何も趣味がないなら、お金を貯めて」おいたわけですね。

まあ私の場合は、どちらかと言うと「仕事のせいで趣味に使える時間もなかった」だけなのですが。

 

ただこの相談者の方に対してこの回答は、果たして納得できたのだろうかと心配になります。どちらかというと、友人と話が合わないことが不満の種のように思えるので…