電動アシスト自転車の走り心地

私の…ではありません。母の電動アシスト自転車が昨日、早速納車されました。

Panasonic社製 ViVi・DX というモデルです。

 

それはつまり、我が家の最古参原付 JOG POCHE が引き取られていく日でもあります。

最後にどこか、少し遠いところまでツーリングに連れて行ってやろうと思っていたのですが、敢え無くその機会もないまま突然の別れとなってしまいました。

既にバッテリーが上がってしまってセルモーターが全く動かない状態でしたが、キック一発で始動する、まだまだ元気な原付でした…

 

原付のことは一旦置いておくとして、我が家初の電動アシスト自転車のインプレッションなどしてみようかと思います。

電動アシスト自転車とは、文字通り電動モーターの力で漕ぐ力をアシストしてくれる自転車です。原付のように勝手に走ってはくれませんが、軽い漕ぐ力でどんどん進めるという代物です。

ViVi・DXの場合、アシストモードが3段階、「パワー」「オートマチック」「ロング」とあります。「パワー」が最もアシスト力が強く、「ロング」はいわば省エネモードですね。

他、3段の変速ギヤも付いています。

いわゆるママチャリなので、変速ギヤを3段に入れてもそれほど速度は出ません。

 

で、ですね。ちゃんとしたインプレッションの前に少し。

私、電動アシスト自転車というものを少し勘違いしていて、モーターのアシストがある限り、坂道だろうが何だろうが、平地を往くが如く走れるものだと思っていました。

なので、いきなり山を登ってしまいました。

標高160m程度の小さなものですが、最大斜度10%という、普通なら自転車で登ろうとしないような坂。

私のクロスカブでも2速まで落とさないと失速してしまう坂。一度歩いて登ったのですが、膝は笑うし息は切れるし冬なのに汗は止まらないしで大変な思いをした坂。

登りはじめてすぐに自分の過ちに気が付きました。

 

Panasonicの名誉のために言っておきますと、アシストは確かに効いていました。

最終的には一度も自転車を降りること無く、休憩することもなく、立ち漕ぎをすることもなく登りきりましたから。

ただアシストモードを「パワー」、変速ギヤを1速で登っても、ひたすらペダルが重い。

ゼエゼエ息が切れる。太ももが悲鳴を上げる。そして当然速度は出ない。地を這うような速度でじわじわじわじわ走り続けることになりました。

その変わり下り坂になると(新品でベアリング抵抗が少ないからだと思いますが)とんでもない勢いで走り出します。アシストなんか効いていないはずですが、どこまでも転がるように走ります。

で、再び上り坂に差し掛かると突然重く…

 

坂の多い地域に住んでおられる方には、断然原付をおすすめします。いやマジで。

 

すこし真面目なインプレを。

出足は抜群に軽いです。さすがに3速での発進はちょっと重いですが、2速未満ならアシストもあってかなり軽い。というか1速では軽すぎて、そして速度が出なさすぎて逆に走りにくいです。

3速まで上げると、アシストは効いているのでしょうが、そこそこ重くなります。平地を走るのは良いですが、ちょっとした坂は辛い感じ。

 

そして延々続く急登坂は別として、生活路の中のちょっとした坂は軽々と越えていきます。

足腰への負担はたしかに少ないと思います。

 

私と母と、二人がかりで2時間近く走って、バッテリー残量が100%→90%になりました。

私は例の山登りを「パワー」モードで走っていたにもかかわらずですから、まあバッテリーの心配は要らないでしょう。

突然どこかの民家に「充電させてもらえませんか?」と訪問する必要はなさそうです。

 

あとは、荷物を満載した場合の走りがどうなるか、ですね。

普段遣いなら、往復6kmくらいの買い物が最も遠出になるくらいです。途中にはちょっとした坂もあります。買い物荷物を満載して、危なげなく走れるなら全く問題なしです。

私ではなく、母がそれをやらなければならないのですけども。

 

一度、自転車かカブで後ろを付いて走って、様子を見てみようと思います。