割を食ってきた人生
無料で漫画が読めるサイトというものが(違法なものじゃないですよ!)今や数え切れないくらい立ち上がってきています。
大体は一定期間無料で読めて、それを過ぎると公開が中止されるといったものです。
私もいくつか定期的に読まさせてもらっているのですが、その中の一つ、となりのヤングジャンプというサイトで公開されている、バトゥーキという格闘漫画が、最近のお気に入りです。
漫画の内容についてここで説明するつもりはありませんが、
この漫画の主要な登場人物でB・Jというキャラクターが、事ある毎に「割りを食った」「割を食わされた」「割を食わせてやる」といったことをグチグチ言っています。
まあ確かに過酷な人生を歩んできたキャラクターなのですが、それでも八つ当たりと思えることもあるような…
ただ自分に当てはめて考えた時、私も今まで「割を食わされた」人生だったように思えました。
「あいつが配属替えを言い出したせいで」
「あいつが先に辞めたせいで」
「あいつが」
「あいつが」
おかげで10年近く、一人で責任を背負い込む羽目になってしまいました。
ただもう一度考え直すと、私は自分から「割を食いにいった」感が無いでもないです。
「あいつが仕事を断ったから」「あいつが嫌と言ったから」「あいつが…」とあとから言われるのが怖くて、損だと分かっていながら損な役割を背負ってきてしまったような気がします。
こんなにこじれて、人生後戻りが出来なくなってからアーリーリタイアなんか考えなくても、転職だってやろうと思えば出来たと思うのです。バブル崩壊、リーマンショック、負の要素は色々ありましたが、なんだかんだ言いつつ転職しているやつはしています。
結局私は、何やかやと理由を付けて自分から割を食う生き方をやめられなかったんだと気が付きました。
ただそれも、私が退職するまで。退職する時、私が「割を食わせる」側になります。
割りを食うのは後輩くんなのか、交代で配属される誰かさんなのかは分かりませんが…
転職していったやつは、暫くは事ある毎にグチグチと言われていましたが(私が言ってたのですが)そのうち何も言わなくなり、居ないなりに自分たちでなんとかするようになっていきました。
私も色々言われるのでしょうが、それも長くても1年程度でしょう。何を言われてもどうせ聞こえないし…
ちなみにバトゥーキは 11/25まで、1〜84話までが無料公開されています。
興味を持たれた方はこの期に読んでみて下さい(読んでも私には1円も入りませんのでご心配なく)