自由がほしい

出張先から帰ってきました。いや、正確にはまだ移動中にこの文章を書いています。かなり家には近付いてきましたが…

いやはや、流石に遠かったです。飛行機を使う手もあったのですが、便数が少ないために結局帰着時間が変わらず、それなら車内で寝ていられるからと電車移動を選んだのです。

こんなに長時間電車に揺られていたのは、まだ学生だった頃、各駅停車で日帰り旅行に出かけたあの頃以来かもしれません。

 

仕事自体は、本当に打ち合わせだけのため、2時間程度で終わってしまいました。

なので明日が休みなら、もう一泊してのんびり帰るという手もあったのですがそうも行かず。そそくさと帰路に着きました。

 

仕事先は田舎とはいえ、大きな企業があるために割と栄えた街でした。ただそこを離れるとかなり田舎感が増します。

海と山に挟まれた風光明媚な土地をあまり速くない特急で走っていると、一気に旅気分になってきます。

おお、温泉街があるぞ。ゆっくり温泉に浸かりたいなあ。と思っても明日には会社に顔を出さなければなりません。

 

このとき私は思いました。

出張で日本全国回っていますが、所詮は仕事に囚われの身でしかないのだと。

地元の名物を食したり、珍しいおみやげを買うことは出来ても、気の向くままに予定を変更することも許されないのだと。

車窓に映る、潮風が香るような長閑な道をバイクでゆったりと流す自分を想像しながら、しかし今はそれ以上は何も出来ないのだと、つくづく思いました。

 

はやく自由がほしい。