便利そうなのに、便利「そう」止まり
最近何かと話題の電動キックボード。安いものだと数万円から、10万円を越えるものまで色々あります。
ご存じなかった方のために少し説明しますと、文字通り電気の力で自走するキックボードです。小径のタイヤに、立ったまま乗るための足場(?)が付いています。
自走可能なので、日本で乗るには原付免許以上の免許と、車両の原付一種登録が必要です(モーター出力によると思いますが、通常20km/h程度までしか出ないものが多いので)。そのためナンバープレートの他にもウィンカー、ストップランプなどの保安設備も必要になります。
実は私、ちょっと興味があります。
株主優待のはがきを投函に行くとか、駅までこれに乗っていき、袋に閉まって目的の駅まで電車で移動、そこからまたこれに乗って走るとか。
或いは居酒屋までこれで走っていき、帰りは付いたまま歩いて帰ってくるなんてのも…まあ近所の居酒屋になんかいったこと無いのですが。
ただ、実際に使うところを想像してみると、大半が「バイクでいいんじゃね?」となってしまうのです。
まあ最後の居酒屋はそうもいきませんが、そもそもそんな店に行ったこと無いしな…
バイクでいいとなってしまう最大の理由は、やはり速度が出ないこと。原付よりも遅い速度で車道を走らなければならないことです。原付登録なので歩道は走れません。自転車と違い、特例もありません。
なので、交通量の多い国道などに出ることは考えたくありません。
それに駅まで行って電車を乗り継ぐくらいなら、そもそも目的地までバイクで行ってしまった方が速いじゃないですか。電車なんて、1時間に何本も来ないし。
おまけにヘルメットなどの装備も持ち歩くことを考えると、それだけで持ち物がいっぱいになり、他の荷物なんか持てなくなってしまいます。
何より、原付なので軽自動車税がかかります。
自転車の代わり程度の行動範囲のために新たに税金…
便利そうに思える電動キックボードですが、ここで「う〜〜〜〜〜ん…」と唸ってしまうのです。
もっと速度が遅くてもいいですから、歩行者扱いで使えないものでしょうか。