富裕層の生活は

出張中の唯一の利点は、通勤時間が短いことですね。

まあ現場と宿泊地にもよりますが、今回は両者が近かったため、割とギリギリまで寝ていられました。

そんな訳で少し出来た空いた時間にGoogle先生オススメの記事を巡回していました。例によって「富裕層はこんな暮らしをしている」的な記事ばかりオススメされるのですが困りものです。

 

そんなオススメ記事の中の富裕層は、誰も彼も皆質素な暮らしをしているようです。

出張であっても高級なホテルを使うこともなく、外食もめったにせず、旅行に行ってもお土産だとか記念品だとかを買い漁ったりもしない。

これこそが富裕層の生活だ…と。

 

ただですね、私の知り合い(だった人)にも二人ほど金持ちの人がいるのですが、オススメ記事の富裕層とは違ったように思います。

車は何気に外車ですし、クリスマス等のイベント時には結構お高い店で遊んでいたようです。

普段の食事や晩酌のお酒等を聞いても、特別高価なものを選んでいるわけではないですが、少しずつ上のクラスのものを自然と選んでいるようで。

パッと見はそんな金持ちには見えないですが、長く付き合っていると「結構羽振りが良いな」と感じる局面が多々ありました。

 

ただ一つ、自分と決定的に違うと思ったのは、必要と思えばカネをつぎ込むことを躊躇わないことでした。

静かなオフィスで集中的に仕事をする必要があれば環境の良いレンタルオフィスをすぐに借りたり、たとえ一文の見返りがないことでも、自分が面白いと思ったことにはポンとお金を出したり。

その代わり、周りの人がやっているから、あるいは持っているからという理由で同じことにカネを使うことはありませんでした。

あくまで自分が必要と思った時、やりたいと思った時だけ集中的にお金を使うイメージでした。

 

もう1人のお金持ちは…あまりプライベートを話さない方だったのでよく分かりませんが、やるとなったら周りの人間がヒクくらい集中してとことんやるタイプでした。

その代わり興味がなくなるとスッと手を引いてしまう。

お金の話しはついぞ聞いたことがありませんでしたが、多分同じ様に、興味のあることに集中的に使われていたのではないでしょうか。

小さな会社の社長さんでしたが新規事業の開拓にも熱心でした(それが上手くいったかは知りません)

 

そんな金持ちの生きた実例が身近に居たのに、私はそういった人から何かを学ぶ機会を失うまで、思い出すこともありませんでした。

まあ真似できるほどの度胸があったかというと、ちょっと無理な気もします。

と言うか、真似しようと思うようじゃダメなんでしょうね。飲み込んで消化して身に付けて、自分なりの形にしてしまわないと。