パナソニックが大規模リストラに踏み切るということで、少し前からずいぶん大きな話題になっています。
理由は、今までリストラを行ってこなかったパナソニック(松下電器産業)が初めてリストラに踏み切るということ、加えて、退職金を最大4,000万円上乗せするという、その金額の大きさも影響していそうです。
記事の内容は、
日本は働いていない(働けないor仕事が回ってこない)社員が多すぎること。
今後は更に人余りが加速する可能性があること。
スキルを身に着けなければ仕事が無くなる可能性があること。
などが書かれています。
これだけをピックアップするとアレですが、人手が足りない仕事というものはいくらでもあり、そういったスキルを身につければ働き続けられるだろうと結ばれています。
…まあ、その「スキルを身に付ける」のがとても大変だと思うのですが。
記事中では、今後単純作業に近いホワイトカラーの仕事は無くなり、ITを駆使した(この言い回し、古臭く感じるな)仕事や、人でないと出来ない仕事はむしろ賃金も上がると言っています。
「人でないと出来ない仕事」と言って何が浮かびますでしょうか。
私が真っ先に浮かんだのは「現場仕事」です。そして現実問題、どこも人手が足りていません。
ただ、50歳を過ぎてリストラされた人が、今更そんなところで働けるでしょうか?
現場仕事、結構大変ですよ。体力もいるし。
製造業はあまり詳しくありませんが、設備機器の販売(設置)やメンテとなると、スキルだけでなく多種多様な知識も必要です。
自社設備のメンテだけならまた違うかもしれませんが、他社への設備販売となると、業種ごとに異なる通例にも精通してないとダメですからね。
今までのスキルや経歴を捨てて、それらをイチから身に付けていかないといけないんです。しかも若手に混じって。
記事で書かれているほど簡単なことじゃないと思うんですけど…
でもですね、その前に私は思うのです。
50歳を過ぎて、4,000万も退職金を上乗せしてくれるなら、そのまま早期退職してもいいじゃないですか。
それ以上金銭を稼ぐ理由がなにかあるんですか?
「働いたら負けかなと思ってる」は極端ですが、「働けなければ負け」というのも極端な気がします。
働く必要がないなら、無理しなくても…と思うのですが。