ビル・ゲイツという人物をご存知でしょうか。
おそらく多くの人が知っていると思います。マイクロソフトという、小さなソフトウェア会社を創業し、一代で現在の巨大企業にまで育て上げた経営者です。
現在では巨万の富を持つ大富豪としても有名かもしれません。
ところで現在のマイクロソフトの社長(CEO)の名前をご存知の方は居られますでしょうか。
もうひとつ、Googleの社長は??
おそらく知らない方が多いのではないかと思います。かく言う私も、これを書く時に調べて初めて知りました。
新型コロナワクチンについて、出自不明の陰謀論が飛び交っているというのは聞いていました。
自分のところに接種券が回ってきたのをキッカケに、少し気になって調べてみたのですが…
いやまあ月刊ムーもかくやというような夢のあるお話しが読めました。
その中で、黒幕として挙げられていたのが最初に登場いただいた ビル・ゲイツ氏でした。
なぜ彼なのでしょう?
わざわざ陰謀論のお話しを紹介するのは、まるで陰謀に加担するみたいで嫌なので、あまり詳細を書く気が起きませんが、恐らくこのお話しを考えた人は、ビル・ゲイツしか知らなかったのでしょう。
もう一つ言うと、現在のマイクロソフトも巨大企業ではありますが、一時期に比べれば凋落の兆しが見えます。
相変わらずPC用のOSとしては独占的とも言えるシェアを誇っていますが、そのPC自体の出荷数が低迷し、主流はスマホに移りつつあります。
そしてスマホにおけるマイクロソフトのシェアは実質的に0%。何度かスマホ世界に参入しようとしましたが、その都度マイクロソフトは失敗しています。
何より「GAFA」に含まれない時点で分かりますよね…
PCよりずっと身近なスマホのOSシェアを圧倒的に締め、ネットにおいてもその名を観ない日はないというほど人々が依存しきっているGoogleについては、陰謀論者さんは何一つ触れません。
不自然に思いませんか?
何故現在の超超超巨大企業であるGoogleではなく、かつての巨大企業マイクロソフトなのか。
何故現CEOではなく、既に会長職も退いたビル・ゲイツ氏なのか。
Windowsの黎明期とも言えるWindows98が発売された頃、マイクロソフトは一部でとても嫌われていました。
OSの圧倒的シェアを背景に、ブラウザなどでも独自仕様を多数取り入れ、実質的にWindows(Internet Explorer)でないと正常に動作しないWebシステムを作り上げようとしていたからです。
恐らく真意としては、当時のプアなスペックでもスムーズに動作するようにしたかったのだと思いますが、Webを閲覧するのはInternet Explorerだけではありません。反発を買うのは当然かと思います。
ちなみに現在のマイクロソフトは、独自拡張が過ぎたInternet Explorerを早期に手放すよう、ユーザーに促しています。
当時とはかなり企業姿勢が違います。
そういえば、WindowsがMacのパクリだと言われたこともありましたね。MacOSだって、他のOSを参考にしてるのに。
そこで私が思ったのは、この20年ほど前のマイクロソフトの評判や噂に勝手にあれやこれやの背びれや尾ひれが付き、いつの間にか話が膨らみ、知らないうちに反ワクチン派にまで利用されて、今回のこの壮大なお話が出来上がったのではないか。ということです。
だって、あまりにもベースが古すぎます。
もうビル・ゲイツ氏も悠々自適のリタイア生活を送りたい年頃でしょう。こんな訳のわからない陰謀論に巻き込まれてウンザリしているのではないかと思います。
そう言えばこの人、13年ほど前にフルタイムでの仕事から引退されていましたね。
ある意味、FIREした人といえるのでしょうか。