「FIREしてなにがしたいの?」文春オンラインのインタビュー記事
全文読んでみました。
刺激的なタイトルですが、内容はそれ程攻撃的でもない。と言うか、本の宣伝ですね。
記事の中で言われている、
『20代の人たちと話をしていても投資の話を聞くことがあるんですが、お金は使った方がいいよって返しています。(中略)欲しいものを買ったり、飲み会や旅行に行ったりした方がいいよって。毎日缶ビールを飲みたいなら、ワンコインの嗜好品なんか我慢しないで飲んじゃいな、って。』
分からなくもないです。
まだFIREなんか考えもしなかった頃、色々無駄遣いをしたと自覚していますが、その全てが完全に無駄だったかと言われると、一概にそうも言えません。
そりゃ、あとから思い返しても「カネを溝に捨てるようなことだった」と思うこともありますが…
ただ、使ってみなければ、買ってみなければ、遊んでみなければ、無駄だったかどうか分かりません。
人に相談して「無駄だからやめときな」と言われたとしても、それはその人にとって無駄なだけです。
自分にとって無駄かどうかは、経験してみなければ分からないのです。そういう経験を若いうちにしておくのは重要なことのように思います。
ただね…「ワンコインの嗜好品」って、毎日のことになると家計を圧迫するレベルで効いてきますよ。500円×30日で1.5万円ですよ。一年になると18万ですよ。
これだけあれば、それこそ年に一度は豪遊できます。
私、これを「安い」とは思えません。
『お金ってステロイドと同じなんですよ。年齢を重ねてゆくと、同じ額を使ってもだんだん効かなくなる。子どもの頃は1000円あったらすごく豪遊できたじゃないですか。それがだんだん、30代で10万円のものを買ってもさほど心が動かなくなって』
ステロイドに例えるのが適切か分かりませんが…
ただ私、2年半前から極端な節約生活を送り、目標が見えていま現在、ほんの少しだけ財布の紐を緩めているのですが、千円の買い物が物凄く心躍る楽しい出来事になっています。
その他にも、株主優待でもらうQUOカード、ポイントで貯まったWAON等、自由に使える限られた金額の中から如何に満足度の高い買い物をするか、段々と楽しくなってきています。
(ステロイド絶ちに似てる!?)
ただ全面的に同意出来るわけでもなく、
「彼ら彼女らにどうして投資を始めたのか聞くと(中略)お金が貯まったらFIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的に自立して早期退職すること)して豪遊するんだとか言うんです。」
うん、それFIREじゃなくて、単に金持ちになりたいだけだろ。と、思わずツッコミをいれてしまいました。
記事の前半でこれが出てきたので、そもそも羽田氏が「FIRE」の理念を正しく理解しているのが若干不安になりました。
ただ記事の最後の一文、これはそのとおりだなと思いました。
バランス感覚は重要だと思います。ただどこでバランスが釣り合うかはこれまた人それぞれなので、やはり色々試してみるしかないのではないでしょうか。
そのためにはカツカツのお金ではなく、少しは余裕が必要だということかも…
最後に、どうでもいい話ですが、ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z、応援してます。