金持ちにしか出来ないこと

昨日は資本家の方をこき下ろしましたが、「金持ちは悪だ!」というつもりは全くありません。むしろ一定数の資本家はいなければならないとすら考えています。

 

まとまった金銭を持っているというのは、貧乏人には出来ない買い物が出来ます。

資本家の方たちには、そういった買い物をしていただきたい。

では資本家にしてもらいたい「買い物」とは何か…決して贅沢三昧な暮らしということではありません。

公共事業、慈善事業、そして美術品収集。

要するに本人には金銭的見返りがないが、社会的には非常に重要な投資。

 

公共事業、慈善事業は分かりやすいので置いておくとして、最後の美術品収集についてですが、決して「将来の値上がりを見越して…」などということではなく、集めた美術品を博物館や美術館に寄贈してくれるような活動のことです。

美術品ってピンとこない方も多いかと思いますが、私は非常に重要なものだと思っています。

これは今までにこの地域で芽吹き、育ってきた文化の粋。生きた歴史の証人だと思っています。

過去の美術品が失われることは、歴史が散逸することと等しいと考えています。

 

美術品は非常に高価ですから、貧乏人には到底買うことは出来ません。

今ならクラウドファンディングのような手段もありますが、時間をかけていてはお金が集まる前に海外の富豪に買われてしまうかもしれません。

そういう事を考えると、やはり資本家はいなければならないと考えます。

 

過去の、明治期や大正期の資産家を見ていると、こういう活動をされている方が結構いるのですが、現在はどうなんでしょうかね。

まあ目立つ活動ではないので、普段は表に出てきにくいのかもしれませんが。