もう世界経済は元に戻らないかもしれない
ロシアによるウクライナ侵攻が一層激しさを増しています。
ウクライナの抵抗に呼応するように、欧州を始めとした各国が、ウクライナへの支援とロシアへの経済的な制裁を発動しています。
ロシアの通貨、ルーブルは制裁によってかなり価値が下落しており、あまつさえ決済の不安もあって商取引も相当減っていると聞きます。
もしこのまま戦争が長引けば、各国は経済制裁を解除することも出来ず、ロシアには中国経由くらいでしかものの出入りが無くなってしまうかもしれません。
ロシアという取引先をなくした結果、世界経済の成長が鈍化する可能性は大いに考えられます。
次に侵略を受けているウクライナですが、これはもう単純に街やインフラを破壊された影響が残ってしまいます。
戦争が長引けば長引くほど国は荒廃し、復旧には時間がかかるようになってしまいます。
ただロシアの撤退で終わればまだ西側諸国から資金の流入が期待できますが、不気味な大国が隣に居座る地政学上、どこまで活発になるか不安です。
そして本当に怖いのは、本当にロシアがウクライナ全土を掌握してしまったら…だと思います。
西側諸国は経済制裁を解除するタイミングを失い、ウクライナは復興の道が閉ざされます。
ヘタをすると冷戦前の構造に戻りかねない危うささえあります。
何より、今の徹底抗戦を見る限り、ウクライナ市民がロシアの強権政治を受け入れるとは思い難く、何時までも紛争が続く可能性があります。
そうなるとますます東欧社会は混乱し、経済活動が鈍化する可能性もあります。
世界経済のためには(そして恐らくロシアのためにも)さっさと停戦し、引き上げてもらうのが一番いいと思うのですが…本気なのか強がりなのか、ロシアには全くその気がないという…
本当、なんとかならないものでしょうか。