ハッタリを効かせるには実力も必要
ロシアによるウクライナへの侵略が止まりません。
各国があれだけ制裁を科しても、ウクライナに武器や物資の支援を行っても、そしてどれだけ計画が長引き、どれだけ費用が嵩もうと、意に介せずと言った感じです。
まあ、本当に厳しい制裁はロシア以外の国にも深刻なダメージが及ぶから出来ないとか、本気でロシアと事を構えたくないから武器支援も肝心なところは及び腰とか、そういったふうはニュースサイトを眺めているだけでも見えてきます…
結局、ロシアが自分自身を人質にとって好き放題やってるような感じです。「潰せるもんなら潰してみろ」と。
軍事力もですが、エネルギー資源、レアメタル、そして多くの人口を抱える大市場。これが無くなってしまうと困る国はいくらでも出てきます。エネルギー依存度は低いですが、日本とて例外ではないです。
対して小国であるウクライナは、万が一地図上から消失しても影響が小さい。
心情的には、そしてロシアと直接国境を接しないためには勝ってほしいけど、そこまで本気でテコ入れする気になれない…むしろ今この期に及んでさえロシアを怒らせるほうが怖い!
そんな感じなんでしょうか。
NATO(北大西洋条約機構)って旧ソ連に対抗するための軍事同盟でしょ?それがロシア一国相手にビビってどうすんのよ?いざという時本当に戦れるの?と、逆に不安になってしまいましたよ。
本当にロシアが倒れた場合はいくつかの国に分解して分割統治するなんて手もあるのでしょうが、あれだけ強大な軍事力を持ち、経済的にも強い国が他国に対してダメージを与えないまま消滅することなどありえないし、全面戦争になっちゃうと地球がどうなるか分かったもんじゃありません。
ロシアは…少なくとも口先では、核のボタンを押すことを躊躇わないという態度を見せています。無論ハッタリでしょうが、ハッタリを効かせられるのは強力な武器です。
日本が言ったところで屁の突っ張りにもなりゃしませんからね…
「プーチン大統領は変わった」「思うように進まない軍事作戦に苛立っている」と言われますが、そうやっていつ最終兵器を持ち出してくるかわからないヒステリックな雰囲気を演出している可能性って無いでしょうかね。
「冷静なプーチン」のままならハッタリが弱くなりますから。
なんにせよ、今はロシアから戦争を止めないことには世界が元通りに戻ることはありません。
そして経済制裁は継続され、世界経済はいびつに歪み、景気回復は遅れ続けることになるのでしょう。
けどアメリカ含め各国も「経済制裁辛いから止めよう」と言えるわけもなく、ここでもハッタリを効かせた我慢比べが続きます。
誰も得しない我慢比べ。早く終わってほしいです。