思い切った事を出来ない国でIRは成功するのか

和歌山県のIR整備計画が県議会で否決されたというニュースがありました。

www3.nhk.or.jp

 

以前までは賛否別れていた・・・というよりは賛成に傾きそうだったらしいのですが、資金調達計画が不明瞭だったため、土壇場で反対多数に転んだようです。

 

IR整備計画は全国的に話題になることが多いですが、何故か「カジノがいる、要らない」だけで議論が進められがちだったように思います。

実際には「カジノを含む統合型リゾート」で、国内客と言うよりは外国から客を広く招き入れようという計画でした。こういう施設は海外でも珍しくはないですね。

有名なところではアメリカのラスベガス、中国のマカオなどでしょうか。…まあ私もそんなに詳しくないんですけど。

確かオーストラリアや韓国にもあったかな?

 

こういうのは施設そのものが集客になり、そのまま客を足止め(少なくとも一泊)させられます。

上手く行けば国内観光の拠点とさせることで、昼は観光、夜はカジノ。ゆっくりしたい時はその他のリゾートで。と、長逗留させることも出来なくはないでしょう。

IR計画の申請を検討している県は、いずれもリゾート施設単体ではなく、そういう計画を考えていたと思います。

 

和歌山県の場合、計画の内容よりもリゾート施設建築資金の目処がはっきりしなかったということで、入り口に入る前の時点ですよね。どうして国に申請しようという直前になって、未だにそんな杜撰だったんだと思われても仕方がない気がしますが。

最初の段階でそんな状態だと、計画がスタートしても上手く行ったかどうか…

 

このIR計画、長崎県は可決され、国に申請を行うようです。大阪は今も議論が続いています。

個人的には、こういう大型リゾート施設は地元に大した産業もない、企業誘致も難しい地方にこそ回してほしいと思います。

黙っていてもそれなりに客が寄ってきて賑わっている大都市圏には辞退していただきたいなと。

まあそのためには、ラスベガスほど徹底的にやらないと、コケちゃう可能性も高くなりますけども。