オリックスが株主優待を廃止(ただし2024年から)
2024年3月末を持って株主優待を廃止するそうです。ただし、今現在では具体的な数字には触れられていませんが、配当金は割増するとのこと。
オリックスに限らず、株主優待を廃止する企業は増えているようです。
少し前にはJTも優待を廃止するとのことでニュースになりました。
今後も株主優待を廃止する企業が増えるのではないかと、まことしやかに囁かれています。
廃止する理由として、企業サイドからは「公正な利益還元のため」と説明されています。
株主優待は、100株でいくらかの優待が、200株で少し豪華なものが…というふうに設定されていることが多いですが、この場合だと200株を越えてもっと多くの持っている株主に対しては還元率が下がることになります。
これを言われると、なるほど・・・と納得出来てしまいます。
一方ニュースなどでは「小口の個人投資家はもう要らない」とか、刺激的なタイトルで報じられています。
上場基準の株主数が大幅に緩和されたため、無理して個人株主を増やす必要が乏しくなったということらしいです。
もうひとつ。東証の市場改革の影響で「株式の流動性を上げたい」という思惑もあるようです。
つまり積極的に売買されるようにしたいようで。
本来は、会社の役員やその家族だけでガッチリ固めてしまうのを防ぐというのが目的のようですが、今後この定義が変わっていく可能性もあるため、優待目的でずーっと持ったままの個人投資家を減らしたいという思惑も、あるのではないか。と推測されています。
たしかに私も、優待目的でずーっと持ったままの銘柄があります。てか、オリックスもその一つですねえ…
JTの発表の時だったと思いますが、「海外のトレーダーは優待をもらっても使えないから」という記事も見ました。
言われてみれば、その多くは日本国内でしか使えないものが多いですよね。
無駄なものにカネをバラ撒かれて、その分配当が下がってしまうなら、海外投資家から見れば確かに魅力的な銘柄とは言えないでしょう。
海外投資家から魅力的に見えるようにするというのも大いにありそうです。
株主優待というのは海外では稀(というか、無い?)らしいので、世界基準に合わせるとなると、今後は廃止が進んでいく可能性が高いです。
保有している個別株も、配当メインに切り替えていくように考えないといけないかも。