お金持ちは地面を踏まない?

昨夜(1月21日の夜)、テレビ東京系列の「アド街ック天国」という番組を見ていました。

横浜の馬車道の特集で、私が住んでいる田舎町とは違う、キレイでおしゃれで何もかもが高価そうな町並みの風景が紹介されていました。

そしてその街にゆかりのある人がゲストとして番組に参加しており、いろいろなエピソードを紹介していました。

 

その中に、大学時代に横浜の元町でバイトをしていて、馬車道は「電車代をケチるために」よく歩いていたという、フリーアナウンサーの神田愛佳さんもいました。

他のゲストが住んでいたり、遊んだ時の思い出なのに対し、神田さんは一風違った貧乏学生時代に抱いたあこがれのような、そんなエピソードをよく話されていたのですが、番組が信濃屋という高級紳士服店の紹介になった時、次のようなエピソードを紹介されていました。

 

「時々店の前を通りかかった時に、高級車で店の前まで乗り付けて、一歩くらいで店に入れる位置にまで車を止せてるのを見て『お金持ちは地面を踏まない』んだなと思った」

二重カッコの部分が画面いっぱいに大きくテロップで。

 

思わず大笑いしてしまいましたがそれは私だけではなかったようで、番組終了後にTwitterを見返したら同じところで反応している人が大勢いました。

ただあとから思ったのですが、この言葉は言い得て妙というか、案外核心をついているように感じました。

多分人間は、地面を踏まずに暮らすために金を使ってる気がします。

 

金のない頃は歩いたり自転車だったりなのに、ちょっと金持ちになればすぐに車を買うし、もっと金持ちになればプライベートジェットとか船とか買っちゃうし。

もうそこまで来たら地面に触れてすら無いじゃないですか。

 

対して私はひたすら歩く歩く。まあ健康維持のためにというのもありますが、ちょっとした用事なら歩きです。

買い物に行っても、店の前まで乗り付けても良いところなんか知りませんから、駐車場から店まで歩く。

地面なんか踏みまくりです。

 

お金持ちだって健康のための運動はするのでしょうが、多分車でジムに乗り付けて(ひょっとしたら自宅のパーソナルジム?)、ひたすらランニングマシンの上を走ってるんでしょう。

運動効率はそのほうが良いかもしれませんが、食べるのに金使って、移動(車)に金使って、運動不足解消にまた金を使うなんて、費用対効果は最低じゃないですか。

食べるの抑えて移動とトレーニングを兼ねて歩けば全然お金かからないじゃないですか。

まあその発想が貧乏人なんでしょうけどね。

 

南米の古代王国の国王は、決して地面を踏まない習慣があったそうです。

地面は穢れた場所とされていて、国王が足を付けるべき場所ではないとされていたそうで。

ひょっとしたら金持ちのDNAにもその発想が刻み込まれてるんでしょうかね。だから自然と地面を踏むのを避けるとか?

けど地面で育ったものを毎日食べてるんですけどね。

 

まあ私は、ずっと地面と友達でいます。