鉄道の日に思うこと

今日は日本で初めて鉄道が走った日だそうです。

1872年(明治5年)の今日10月14日に、東京の新橋と横浜の両方で開業式が行われました。

それから150年。時代は明治から大正、昭和、平成、令和へと移り変わり、鉄道網は全国に整備され、今日では日本中を走り回っています。

 

私も調べてみて初めて知ったのですが、実際に走ったのは翌日の10月15日だそうです。

開業イベントにまる一日かけたんですね。

 

東京では150周年を祝うイベントが賑々しく行われているようです。

時々ネットや紙面を賑わせている(問題を醸してる?)鉄オタな人たちもイベント見学に参加しているんでしょうか。

私が住んでいる地方ではなんのイベントもないのでよく分かりません。

 

地方では便数の少ない電車は利便性がよくないため、あまり使用しません。

私の住んでいる辺りはまだ30〜60分に1本はあるのでマシな方だと思うのですが、それでも赤字路線らしいですし、採算よりも利便性重視で延伸を繰り返してきたツケを今払っているように思います。

そう言うとひどい失策のように聞こえますが、当時は国有鉄道だったし、時代も違うわけで、採算よりも利便性を重視するのは一言で間違いとも言い切れないと思います。

それに赤字路線があったとしても、全体として黒字であれば問題ないわけで。

まあ民営化の際に分社化した結果、地方は赤字路線だけを押し付けられた感が強いですねえ。

 

本当は切り捨ててしまいたい赤字事業であっても、自社ブランドを高めるためとか、信頼性を得るために捨てられないものもあるかと思います。

JRにとっての地方路線もそれに似たところがあるように思います。

私はあまり興味がありませんが、わざわざ地方のローカル線に乗るために旅行に出かけるような人もいるわけですから。

ただ分社化してしまった今のJRに、地方路線を支えるだけの体力があるようには思えません。

「分かってるけどもう無理!」てのが現状かもしれませんね。

 

体力というとアレですが、要するに「金銭」です。

結局は金銭がなければ、泣く泣くであっても切り捨てざるを得ない日が来るわけです。

そして生活の足としてはあまり重宝されていないとなると、地方路線の存続を強く願っている鉄オタ氏がJRのパトロンになるしかないと思います。

写真だけ撮ってサイナラするのではなく、鉄道に乗って、沿線の町で宿泊して食って呑んで土産も買って…

鉄道があることで沿線が活気づくなら、今度は地方が鉄道を支えられるようになるかもしれないし。

そうなれば鉄オタ氏はローカル線が残ってバンザイ。地方も潤って万々歳。

やっぱり国に頼るだけじゃなくて、自助でどうにかしなきゃ。社会主義の国じゃないんだから。

 

とか、適当に煽ってみました。

けど誰かがお金を落とさなきゃ無くなってしまうのは本当ですよ?