昨日の続きを書いていきます。
昨日は、大型のイメージセンサーを搭載したスマホが登場してきたという話でした。
この「1型センサー」ですが、所謂高級コンデジと同等サイズのセンサーとなります。
これだけ大きいと、背景ボケもある程度期待できます。
だったらこれで良いんじゃないの!?となってきますが…
問題はレンズでしょうか。
背景のボケ具合は、レンズの焦点距離、レンズの明るさ(F値と呼ばれる)と、カメラと被写体との距離及び被写体から背景までの距離などで変わってきます。
レンズの焦点距離が長い(望遠のレンズ)レンズやF値が小さいレンズだと背景がボケやすくなります。
ただカメラと被写体の距離が近く、更に被写体から背景の距離が遠いほうがボケやすいので、場合によっては望遠レンズより、F値が小さくて被写体にぐっと寄れる広角レンズで撮ったほうが綺麗にボケる場合もあります。
とまあ背景をボカす方法は何通りかあるわけなのですが、スマホレンズはほとんどの場合焦点距離もF値も固定で、選択の余地がありません。
対してコンデジであれば大抵は4倍程度のズーム機能を備えていたり、マクロモード(被写体にぐっと近寄っても撮影できる)に切り替えられたりします。また絞りを絞ることでF値も調整できます。
つまりコンデジの場合、状況によって背景をボカしてみたり、逆にボケにくいようにしてみたりといった調整が出来るのですが、スマホの場合はそこに調整する要素が全くありません。
もうひとつ気になるのは、レンズとイメージセンサーの距離が物凄く近いことでしょうか。
この間の距離が短いと歪みの少ない広角レンズが設計しやすいらしいですが、代わりに周辺光量(写真四隅の明るさ)が落ちやすいとも聞いています。
スマホは薄く設計しなければならないので仕方ありませんが、これほど極端に短い設計をして大丈夫なのかな…とは、思います。
私の思い過ごしかもしれませんけど。
何より1型センサースマホの価格が…
シャープのAQUOS R7が大凡19万円。
ライカのLeitz Phone 1もほぼ同額。
シャオミの12S Ultraでさえ12万円。
コンデジなら高級タイプでも、高くて10万円程度ですよ?
3〜4年で買い換える羽目になったりもしないと思いますよ?(使い方によるので保証はしかねますが)
まあスマホはすぐに値下がりしますけどね…
よく分からない「実質価格」なんてものもありますけどね…
それより「カメラなんて必需品でもないし、スマホカメラで十分」と考える層が圧倒的なので現在の有様なのでしょうが。
けどデジカメの売上が落ちてるということは、「写真撮りたい層」はそれなりに居たということですよね…
最近また一眼カメラに戻ってきて思ったのですが、シャッター速度だの絞りだのを調整しながら苦労して撮ってみるのも、それはそれで面白いなと。
大体のカメラには、カメラが勝手にいろいろ調整してくれるモードが付いているので、普通に使う分にはスマホ同様、苦労することなどありません。
けど自分で色々調整しながら撮ってみると、カメラ任せでは撮れない写真が撮れたりします。
まあ1枚の「まあまあ良かった」写真の裏には、数十枚の失敗があるわけなのですが。
それに最近のデジカメはスマホとの連動機能が充実していて、撮った写真を即スマホに送れるそうです。
どんなふうに写ってるかをリアルタイムでスマホで確認しながら、そのままシャッターも切れるそうです。
(「そう」と言っているのは、私はそんな機能の付いてない古いカメラを使ってるから。実態を知らないから)
つまりデジカメで撮っても、一旦家に帰ってPCに取り込んでからSNSにアップする…なんて手間が必要ない。
どうですか?魅力的じゃないですか?
…写真を見せる相手がいない私には無用の機能ですが。
いかがでしたか?
こんな感じで、2日に渡ってお送りしてきました。
節約生活をしているはずの隠居人のブログで、散財をそそのかすのはどうなのかとも思ったのですが…
けども踏み込んでみなければ知らない世界もあると思ったので、少しばかり知っていることを書いてみました。
もしこれで初めて興味を持たれた方がいたりしましたら、別に無理して新製品を購入する必要もないので、価格と機能が納得できるデジタルカメラを購入してみることをオススメします。
その結果幸せになるか、不幸になるかは保証いたしかねますが…
もっと詳しい方から見ればバカな内容かもしれませんが、是非ともご容赦いただけますようお願い申し上げます。
それでは。