「危機感を持て」と言われても、ムリ

日経ビジネスに次のような記事が掲載されていました。

『学びも海外も会社もイヤ? 経産官僚絶望の「日本のリアル」とおごり』

 

有料記事のためサワリしか読んでいません。おまけにリンクコピーが取れなかったので、気になる方はググってみて下さい。

 

サワリの部分だけを紹介すると、要するに日本は既に優秀な外国人からは選ばれない国になっており、「現在の職場で働き続けたい」と考える会社員は少なく、さりとて転職や起業は考えず、社外学習や自己啓発は嫌いで、海外への留学や仕事も考えず、おまけに会社経営者は生え抜きが多い。

つまり「外の世界を知らず、おまけに努力もしない」ということらしいです。

 

なぜ読めもしない記事を紹介したかと言うと、まさに自分のことを言い当てられた気がしたからです(笑)

働き盛りで仕事をほっぽりだして転職もせずにフラフラしてるんだから、まあその通りっちゃあそのとおりですな。

 

けど、何度か記事にしていますが、私とて新入社員の頃からずっとやる気がなかった訳ではないのです。そりゃまあ仕事が楽しいと思ったことはないですが。

 

自腹切って技術書を買い揃えたり、社外のセミナーや技術研修にも参加して技術を習得したり、海外留学はありませんが、無茶な日程で組まれた海外出張にも一人で行ったりしていました。

 

その結果どうなったかと言うと、評価は上がらず、給料上がらず、当然出世せず。

無い無い無いの無い尽くしですよ。

これでどうしてやる気が出ましょうか?

もっと仕事頑張ろうと思えましょうか?

後輩に「頑張れば評価してくれて給料上がるぞ!」と言えましょうか?

 

これでも、私が住んでいる県内では将来有望視されている成長企業っていうんですから、絶望するしか無いです。

はあ、転職したら余計にひどくなるのか…そう考えてしまいますよね?

 

まあ件の記事、私のようなしがないいちエンジニアじゃなくて、もっと優秀なエリートさんのはなしなんでしょうけども。

 

どう頑張ったって給料上がらないんでしょ?責任が増えるだけなんでしょ?そう見透かされてしまったら、やる気も出るはずないと思います。

しかも戦後の高度成長期なら「頑張らなければ食っていけない」時代だったかもしれませんが、今なら「頑張らなくても自分一人なら食っていける」わけで。

 

まあ不況の負のスパイラルに完全にハマってる感もしますが、いくら「もっと危機感をもって!」と言われても、自分の生活に大きな影響がない限り、そりゃあ無理でしょう。と、思います。