改めて、辞めてよかった
先日の台風7号は、台風から遠く離れた地域で雨が強くなり、被害が拡大したケースが多かったようです。
その前の台風6号も沖縄、九州地方に長く居座り続けたために大きな被害が出ているようです。
こういうニュースを見ると、未だに少し怖くなります。
台風の被害に怯えているわけではなくて、顧客の工場などが被災して納入した機械が壊れ、即時対応を求められやしないかということに…です。
ニュースを見るたびに「あそこしょっちゅう雷で停電してたから今回も…」とか「あそこは確か一階に設置されてたから下手したら水没してるのでは…」とか、考えてしまうのです。
そして翌日の出社が更に気分が重くなる…
当然自分にはもう関係のない話なのですが、頭では分かっているのですが、そういう思考回路って抜けないものですね。
顧客は文字通り日本全国にありました。
台風が来れば、地震が来れば、津波が来れば、どこか一社くらいは必ず被災している可能性があるわけです。
納入先の数を改めて数えたことはありませんが、カルテのように積み重なっている案件別ファイルの数は200件を下りません。
この件数がこの業界では標準的なものなのかどうか、同業他社の様子を知らないので分かりませんが、この200件に何かがあれば全部私のところに連絡が来て対応を迫られるわけでして。
そして新人くんが入社してくるまでは代わりに対応してくれる人もいなかったわけで。
同じような仕事をされている方であれば、私の気持ちも理解してくれるかと思いますが、今までに積み上がった案件の保守だけでも押しつぶされそうな気分になります。
なのに、更に毎年10数件の新規案件をこなさなければならないわけで…会社は売上で喜んでいたかもしれませんが、私は仕事が入る度に、自分の首を絞める縄を自分で綯いでいる気分になっていました。
なんでこんな仕事をたった一人で何年も…新人くんには悪いけど、辞めてよかった。