10年目

新しい期に入ってそろそろ2週間が経ちましたが、今までは先期中に採番した管理ナンバーばかり扱っていたため、今一実感に欠けていました。しかし、そろそろ新しい期の管理ナンバーを割り振るようになり、ようやく実感が湧いてきました。

 

10年目。

 

先輩が他部署に異動し、一人部署になってから10年目になりました。まあ去年から新人君が配属されたため、既に一人部署ではありませんが。

これでも当初は、自分が期待されているように感じて、やる気を漲らせていたのです。
実績を出せば直ぐに人も配属されるだろう。とか、将来に対する希望も持っていました。

だって200人を数える中堅企業で、しかも(当時は)国内だけに収まらず中国事業の支援まで行っている職種が、一人しか対応出来る者がいないなんて考えられないじゃないですか。

 

しかしその希望はアッサリと覆されてしまいました。

いくら実績を残しても私が出世することも、人が配属されることもなく、誰も代わってくれる人がいないため文字通り休む暇もない状態が続きました。

私はその年の年末、早くも精神の均衡を崩しかけました。

いい歳をしたおっさんが、意味もなく出張先のホテルで一人泣きました。ホテルの窓から外に出ようと、意味の分からないことをしようとしました(「飛び降りる」ではなく「外に出たかった」。ただしそこは高層階)

 

2年目にして「このままでは体がもたない」と悟りました。

4年目くらいから「定年前に仕事を辞めよう」と思い始めました。

6年過ぎた頃に「あと3年間状況が変わらなければ辞めよう」と考えました。

8年目に「10年経ったら何がなんでも辞める」と決意しました。

このブログを立ち上げる少し前のことです。私が、退職時期に合わせて貯金額を決めているフシがあるのはこの為です。

 

そして10年目。

 

自分で決めた期日の年が来ます。

来年の今頃は、最終出社日を近く控えた頃となっていることでしょう。

今の職場、そして恐らくは労働者人生最後の1年。精一杯頑張ろうとは既に思っていません。

無難に通り過ぎ、静かにフェードアウトしていきたい。

あえて波風を立てる気も、爪痕を残す事もせず、静かな一年となってほしい。