最初に知った「FIRE」事例

田中芳樹著「銀河英雄伝説」という小説をご存知でしょうか。

PCゲームや漫画、アニメにもなっているのでご存知の方も多いかと思います。確かパチンコ台にもなってましたかね?

原作の小説が書かれたのはもうずいぶん前になります。Wikipediaによると1982年頃だそうです。

私は小説のみ読んだことがあります。

 

ちなみに銀河英雄伝説は最後まで読み切りましたが、同氏のアルスラーン戦記タイタニア創竜伝等は途中でリタイアしました。いえ、飽きる前に完結しなかったので(最近になってようやく完結した作品もありますが、10代の頃に読んでいた小説の続きを今更読む気にもなれず…)

 

この小説の登場人物で、主人公格の1人に ヤン・ウェンリー というキャラクターがいます。

この人物、非常に優秀な軍人なのですが、まだ30代なのに何かっちゃあすぐに引退して年金生活をしたいと愚痴ばかりこぼしています。

 

そうです。今風に言うならFIRE希望者なんです。

 

ただこの小説を読んでいた当時、そういう風習はありませんでしたし、自分の中でもそんな考えはありませんでした。

「まだ30代なのに引退?ふざけてんのこいつ!?」と思ってました。

まあ今は自分が、そのふざけたことをしようとしているわけですが…

 

著者がどのような意図でこのようなキャラクターを書いたのか分かりませんが、何巻かのあとがきで「元々はもっと辛抱強い性格で、すぐに「年金生活」とか言い出すような困った奴ではなかった」と書いていたような記憶があります。

著者の中でも「早期退職」というのはあまり普通じゃない考えだったようです。

 

それが40年後。

まさかアメリカ発祥で一大ムーブメントが起こるとは(そこまで大きくはない?)

世の中の動きとは分からないものです。

これから40年後、私はまだ生きている可能性がありますが、早期退職が当たり前になっているのでしょうか。