上を見ればキリがないので

早期退職やセミリタイアを目指されている方のブログをよく拝見させていただいているのですが、そういう方が時折話題にされたり、あるいは付いているコメントとして、

「貧乏なリアイア生活は楽しいのか?」

というのがあります。

 

まあ人それぞれなので…と言ってしまうと身も蓋もありませんが、そういう暮らしを目指している方にとっては楽しいことなのだと思います。少なくとも、毎日仕事に追われる暮らしよりはずっといいと思っているはずです。

私もそうですから…

 

そもそもなのですが、貧乏生活ってそれ程ツラいものでしょうか。

さすがに今日食べるものにも困窮するレベルは別として(その状況でFIREしようという方はなかなか居ないと思いますが…)

 

話は変わりますが、Youtubeをみていると、バイクで日本一周をされている方が結構な数います。

しかも大型のバイクではなく、それこそスーパーカブなどの小排気量車だったり、バイクはそこそこ大きくても「高速道路を使わない」とか「ホテルを使わずキャンプで」とか、厳しい条件を科している方もいます。

あるいはバイクではなくて自転車だったり、徒歩だったりという方もおられるかもしれません。

 

「日本一周」にだけ価値があるなら、大排気量の車で、高速道路をサーっと駆け抜けて走ってしまえば楽ちんで、しかも1週間もあればやってしまえると思います。

なのに何故、人は厳しい条件を己に科し、しんどい思いをしてまで日本一周をしたがるのでしょう。

 

その答えはひとえに「それを実現するための工夫が楽しい」からではないかと思うのです。

どうすれば高速道路を使わずに回れるか、どうすれば小さなバイクで長距離を走れるか、どうすれば出来るだけお金を使わずに移動できるか。

そういったことに工夫をこらし、それが理想通りに実現した時のカタルシスが堪えられないからこそみんな頑張るんじゃないでしょうか。

 

であれば、日々の節約が大事な貧乏生活も同じことになりませんか。

どうすればものを無駄にせずに使えるか。どうすれば同じことをもっと安く実現できるか。どうすればもっとお金を使わずに済むか。

日々考え、工夫をこらし、理想を実現させることで楽しみを得られるわけです。

どうですか?ケチケチ貧乏生活をしたくなってきませんか?

 

…まあ、使っても使っても金が減らないというレベルのセレブが知り合いにいませんので、これも貧乏人の僻みなのかもしれませんけども。