そろそろ脱コロナ後のことも考えてほしいけれど

都市部における新型コロナの新規感染者数がかなりの勢いで減ってきました。

月内にも緊急事態宣言の解除を行なうという噂も飛び交っています。

本来ならすごくいい話だと思います。ワクチン接種も進んでいる今、景気対策のためにも行動規制の緩和は必要だと思います。

 

そうしてくれないと、これ以上REITの値上がりも期待できないでしょうし…

先日の中国恒大騒動の後、週末には値を戻したかに見せたJ-REITでしたが、取引終了間際に一斉売に見舞われまして、なんとかプラスで踏みとどまったものの、ほぼほぼ値動きがないという有様でした…

株とはまるで値動きが違います。

 

 

ただ、昨今の新規感染者の減り方はかなり異常というか、あまりにもハイペースで減り続けているため、実際の感染者数と合っていないんじゃないかと言う気もします。

 

例えば、高熱や激しい咳が出たりした場合、新型コロナの感染を疑うのでまずPCR検査を受けますよね。

ところがワクチン接種が済んだ人だと、全くの無症状か、軽い咳くらいまでしか症状が出ないことが多いと聞きます。

つまり「健康体」か「普通の風邪」と全く見分けが付かないレベル。こんな状態でPCR検査を受ける人など、恐らくいないでしょう。

となると、発表される数値と実際の感染者数はかなり乖離してくる可能性があります。

 

別にワクチン接種を済ませた人にとってはそれでも問題ありません。症状が出ない、あるいは極めて軽症で済むなら、別に感染してもどうということはありません。

ただ、体質的な問題でワクチンを打てたくても打てない人にとっては感染のリスクが高いままで、何も問題が解決していないことになります。

行動規制が解除され、今までどおりに皆が動き始めた途端、ワクチンを打てなかった人の間で感染爆発が発生する可能性は全く否定できないと思います。

 

体質的にワクチンを打てない人というのがどのくらいの割合でいるものか分かりませんが、こういう危険性を完全に無視して今までどおりに戻すというのも、ちょっと問題があるように思います。

だからと言って接種希望をした人にワクチンが行き渡っても、いつまでも行動規制をかけたままでは景気浮揚にもつながらないし、そもそもそれならワクチンいらねーだろということになってしまいます。

なんとか、ワクチン接種済みの人とワクチンを打てなかった人の両方にとってメリットのある景気対策を取ってもらいたいと思います・・・クチで言うほど簡単でないことは分かってますけども。

 

 

ただ、乱暴な言い方になりますが、ワクチンを打てる機会がありながら自ら放棄した人のことはこの際考えなくても良いのでは…と思っています。