計算違いと計算外

先日、保険外交員の方と打ち合わせをしてきました。

目的は、更なる医療保険費用と個人年金の掛け金削減。あちらに取っては面白くない話でしょうが、こちらも理由があるので仕方がありません。

今の仕事を辞めること、今後は収入が極めて不安定になることなどを話し、少しでも費用を減らしたいということを説明しました。

 

個人的には、掛け金が年間10万円を越える個人年金を停止、もしくは最少額まで削減したいと考えていました。

代わりに満期後に支払われる年金額が減ることになってもそれは仕方がない。ただ解約は出来ればしたくないと思っていたのですが…

 

既に掛け金は最低額で、これ以上減らしようがないと言われてしまいました。

どうしても減らすなら途中解約しかないと。

これは完全に想定外。計算違いでした。

 

現時点での支払金が大凡110万円。解約した場合、戻ってくる掛け金は大凡105万円。

解約した場合は5万円のマイナスになってしまいます。

そして今のまま継続した場合、59歳までに支払う金額は大凡150万円。支払い済みと合わせて大凡270万円。

そして支払われる年金は、そこから10年間で300万円。一括で受け取るなら280万円余り(いずれも最低保証額)。

 

解約したとして大きな損にはなりませんが、一応かけ続けていれば、多少なりと見返りがあります。

ただ…

 

多分、投資慣れしている人なら言うでしょう。

「今すぐ解約して手にした105万円と今後支払う予定だった掛け金を年利4%で運用すれば遥かに大きな額になる」

 

私も一瞬同じことを考えましたが…今のガタガタの相場を考えると気持ちが少し萎んでしまいました。

そしてもう一つ。

 

私の貯金目標は、退職までに4,800万円でした。

今現在、貯金額は計算外に目標を越えて4,940万円ほどになっています。

 

そうです。ちょうど個人年金の残りの掛け金額分、増えているわけです。

これは目標オーバー分が最初から無かったつもりで、個人年金をこのまま継続しても良いのではないか。

 

「仮に60歳までに死んでしまうとかけ損。それならさっさと解約してしまったほうが自由に使えるお金が増える」という意見も聞こえてきそうです。

まあ確かに損は損ですが、仮に私が60歳までに死ぬとしましょう。

そうだとしても、個人年金なんかにお金を使わなければ、もっと優雅な生活を送れたのに…と言うほど手持ち資金を圧迫されるわけでもありません。

その時点で圧迫されているようなら、既に先は見えていますね…

 

それに既にいくらか資産運用に回している資金もありますから、投資先を増やして安定性を得る意味でも、このままで良いのではないかと思えてきました。

 

ただ、意思決定まではもう少し時間があるので、もう少しいろいろ計算してみて、どうするか決めようと思います。