未だに心残りなこと

今更な話なのですが、退職までに後輩くんに言っておこうと思っていたのに、存外忙しくてとうとう言えなかったことがあります。

後輩くんはたった一人残される(後任の方はいますが、派遣社員なのでまた考え方が違うだろうし)わけなので、何でもかんでも責任を背負い込んでしまわないかと心配していました。

あるいは一人部署になった直後の自分のように、「一人でもやれるところを見せれば評価されるかも」なんて言葉を真に受けて、頑張りすぎてしまうのではないかと。

 

そんな訳で「辛くなったら辞めても良い」と言っておこうと思っていたのです。

 

会社は、当たり前ですが社員が働くことで収益を上げています。月給の安い社員が人一倍頑張って結果を残せばその分コスパよく稼げるわけです。

そこにつけ込んで、昇給や昇級をほのめかせつつ、結局何もよこさずただ社員の頑張りだけを搾取する。そんな気質が、以前の職場にはあった気がします。

 

いくら収益が増えても、何だかんだ言い訳を付けて社員に還元しない。

ようやく昇格試験に通ったと思ったら、人事制度を作り直して無かったことにされた。

そんなことばかりでした。

 

「責任を持って仕事を頑張る」のは重要なことだと思いますが、「責任を背負い込む」必要はないと思ってます。

「自分が頑張らなければ」なんて奮起しても、会社はバックアップも評価もしてくれません。

ヘタに最初頑張って色々こなしてしまうと、後々辛くなった時に「なんで出来ないの」なんて詰められかねません。

 

なので、「本当に仕事がツラいと思ったら、配置換えを訴えても良い。ダメなら退職を考えても良い。仕事を残される側のことは考えなくていいから、自分の体調とか能力のことをよく考えて」

と、言おうと思ってました。

後輩くんの仕事の能力はさほど過小評価していませんでしたが、今まであまりしてこなかった業務も対応せざるを得ないでしょうからねえ。

 

結局言うことが出来なかったので、これが未だに心残りです。