隠れ高級ゲーム機
先日、スーパーに買い物に行った際に見かけた光景なんですが、小さい子供を二人連れたお母様が買い物をしてたんですね。
そしてその二人の子供がカートを押しながらそれぞれNintendo Switchでゲームをしていました。
いくら屋外とは違うと言ってもゲームに気を取られていては危険ですし、親御さんにはもうちょっと強く注意してほしいなと、その時はそれだけ思って店を出たのですが…
(お母様はかなりピリピリした様子で注意してましたけども)
あとでふと考えたときに、ちょっと凄い光景だったなと思ってしまいました。
子供一人に対し、1台のゲーム機を持たせているということなんです。
ゲーム機って、ソニーやマイクロソフトの据え置き機は非常に高価で高性能。
大して任天堂のそれは少し性能を抑え、その代わりに比較的リーズナブルと、一般的には認識されていると思います。
実際、ソニーのプレイステーション5の定価が6万7千円程なのに対し、Nintendo Switchは約3万5千円。半額とまではいきませんが、かなりリーズナブルだと思います。
しかし、普通、据え置きのゲーム機を子供の人数分買い与える親はいないでしょう。
なのにNintendo Switchだと、子供の数だけ買ってしまうようなのです。据え置きゲーム機なのに、携帯ゲーム機としても使えるが為に。
Nintendo SwitchがいくらPS5に比べてリーズナブルでも、2台買えばおおよそ7万円。
ゲームもおそらくは一本辺り6千円程するはずですし、本体毎に買わないといけないので、それも合わせると8万2千円。もう10万円になんなんとする数字です。
さらに言えば、昔のゲームボーイなんかは落としてもカセットが飛び出してセーブデータが飛ぶくらいで済んだかもしれませんが、今のゲーム機は落としどころが悪ければ液晶が割れて一発で修理か買い替え。
そんな高価なゲーム機を、スーパーマーケットの中で、カートを押しながらのながらプレイ…
親御さんは頭がクラクラする思いだったのではないかと想像してしまいました。
同時に、知らずにぶつかってその子がゲーム機を落としてしまい、それで修理費を請求されるような事態になったら目も当てられません。そそくさと逃げて正解だったのかも。
Nintendo Switchは空前の大ヒットゲーム機となっているようですが、この「据え置き機を一人に一台買わせる」作戦は誰が考えたのでしょうね。なかなか凄い戦略です。
そしてゲームボーイカラーで育った世代の老害としては、古き良き時代の安くて頑丈で気兼ねなく遊べる携帯ゲーム機が任天堂から発売されなくなった事に、ちょっと残念な気持ちになってしまいました。