バイクと私 #11(卒検編)

遂に卒検の日がやってきました。

リンク先は前回の記事です。

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12月初頭から教習所に通い始め、実に3ヶ月。3月も間近に迫った日曜日のことでした。空は一面の晴れ。風は穏やか。絶好の卒検日和(?)です。

その日の卒検受験者は私を含めて2名。もう一名の方も、私とほぼ同年齢のようでした。

時々私の前の時間に走っているのを見たことがありましたが、私と違って実に上手で。ひょっとして無免許で乗ってt(ry

 

第一走者は私でした。自ら志願して先に走りました。もう一人の方の運転技術を知ってますから、そんなのを目の当たりにしたら気持ちが萎えてしまいます。ダメでも何でもさっさと走ってさっさと済ましてしまいたいという気持ちでした。

 

第2段階の見極めを終えてから実に二週間ぶりの教習車ですが、コースは完全に頭に入っています。それどころか、バイクに乗る時点から降りるまで、どのように行動すべきなのか、繰り返し繰り返しイメージトレーニングを行ってきました。

自分の興味のあることについての記憶力と集中力は衰えていないな。と感じました。

そうは言ってもやはり緊張はします。いい歳をしたオッサンでも、試験は緊張するものです。

ましてやもしここで卒検に落ちれば、1時間の実技講習まで追加されます。要するにカネと時間が更にかかるわけです。落ちるわけにはいかない!

 

緊張をほぐすように一つ一つ手順を思い返しながら教習車CB400SFKに跨がり、走り出しました。

卒検は減点方式で、違反を犯す毎に点数を引かれます。

そしてそれとは別に「転倒」「一本橋で落ちる」「急制動を2回失敗(一回は減点なしでやり直し可)」「右足を地面に付く」等で、即失格となります。

 

そして走り出した私は、すぐに教官に止められてしまいました…

 

え?私、何か違反した?まだ外周路を走ってるだけなのに。致命的な交通違反も犯していないはずなのに…

とパニックになりかけましたが、理由は「信号機の電源を入れ忘れてた」でした。

 

正直なところ、これでかなり緊張度が増しました。漫画や小説なら「肩の力が抜けた」という展開になりそうなエピソードなのに。

しかもこの日の卒検コースは苦手な方のコース。

あまり得意でないクランクコースへのアプローチが、普段と逆になるコースです。一時停止の場所なども微妙に異なります。

もう一度頭の中を整理し、コースを間違わないよう、コースへのアプローチルートを間違わないよう、それだけを考えながら走り出しました。

 

ただこの苦手コース、ひとつだけ良いことがありまして、急制動がほぼほぼ最後の最後なのです。

急制動を終えてしまえば、あとはスタート地点まで一時停止と左右確認さえ忘れずに走りきれば終わりという段取り。

なので一番緊張する急制動のあとに次はどうだこうだと考えなくていい。

 

ということで坂道発進を終えた後一気呵成に加速し、ラスボスのように控える急制動に果敢に突っ込み…無事一発でクリア。

この時点で当然合否は分かりませんが、ある程度自信を持って走り終え、次の方と交代しました。

 

次の方も走り終え、いよいよ結果発表。 そして二人とも無事に合格。

長かった教習期間がようやく終わった瞬間でした。

空の青さが清々しい日曜日でした。

 

実際はその後交通センターまで行って免許証を更新する必要があるのですが、そこでは試験はありません。

免許更新後、その足で交通センター近くの大手中古バイク屋を覗きに行き、早速物色したのもいい思い出です。

ただ実際にバイクを入手し、走るようになったのは 7月のことでした。