バイクと私 #12(初めての路上編)

卒検合格が3月直前の頃でした。

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実は私は誕生日が3月なのです。

誕生日前に免許を書き換えると、1年早く更新が来るので損だなと思い、誕生日を過ぎてから免許更新にいきました。

当然ですがバイクでは行けませんので、車で、有給休暇を取って交通センターに向かいました。

書き換え手続き自体はすんなりと午前中に終わり、その後中古バイク屋を覗いたりブラブラしながら家に帰ってきました。

 

この頃は250ccくらいのバイクを買おうと思っていたのですが、行きつけのバイク屋(修理屋)の店主にさんざん諭されたりして、125ccのバイクに落ち着いたのでした。

ちなみに、黙って買ってたらホンダのFTRか、スズキのグラストラッカーを購入していたと思います。やっぱりオフロードテイストが混じりますね。

バイクに乗ってないのに何故行きつけの店が?と思われそうですが、実はその店で自転車を購入したことがあり、また、母もスクーターの修理などをそこでしてもらっていたのです。

 

 

まあその後色々とあり、実際にバイクが手元に来たのが同年の7月頃になってしまいました。実に4ヶ月以上のブランク。

正直言って、初めての路上は恐怖以外の何物でもありませんでした。

家から最寄りのガソリンスタンドまで、僅か300mの道のり。それが怖い。

車が飛び出してきたら止まれる自信がない。

そもそも曲がり角でスムーズに曲がれる自信がない。

一度エンジンを止めたらすぐにエンジンをかけられる自信がない。

そう、実はセルスターターが付いていないのです。始動はいつもキックスタート。もし車通りの多い道路でエンストしたらどうすれば良いのか…

 

走る、曲がる、止まるの基本が何一つ覚束ないので、最初の頃は主要道路に出ず、ひたすら交通量の少ない道で練習をしていました。しかし、近所の交通量が少ない道路は道幅が狭く、しかもくねくねと曲がりくねっています。

だから曲がれないし止まれないんだってばぁ…

 

というわけで、あっという間に汗ダクダク、喉カラカラ、腕も背中も足もガチガチのバキバキ。

それでもなんとか隣町まで走り、どっか止められるところで休憩しようと思っていた時、それは突然来ました。

クラッチ操作を誤ってエンスト。まあ初心者ですからね、そのくらい仕出かすでしょう。

幸い交通量の少ない道路なので、道端によってエンジン再始動…

かからない。

は?何故?家を出る時は一発始動だったのに?ガソリンスタンドでも一発始動だったのに?

7月です。暑い最中です。信じられないほどの汗が全身から吹き出してきます。足がだるくなってきました。息が上がってきました。それでもエンジンはかかりません。

 

もうのどの渇きが限界。自販機でなんか飲み物を買いたい。…いや、自販機なんかないし!

もうダメだと諦め、店主に電話をしました。

どうしてもエンジンがかからないと泣きついたところ、直ぐに来てくれました(まあ、車で10分ちょいのところだったのですが)

そして店主が動作確認の為にスタートを試みると…

  一発始動。

……………なんかゴメンナサイ。

 

結論から言うと、脚力が足りてなかっただけでした。

もう熱中症寸前までのどが渇いてたので、そこは大目に見てもらえないでしょうか。

 

その後、無事に家まで戻ったあとは暫く寝込みました。

(キックスタートのコツとかを調べまくったのは言うまでもありません)